ここ数年は、田んぼのアキアカネ復活に向けた技術を明らかにしたいと思って頑張ってきました。しかし、最近は人間の浅知恵で、生き物を復活させるのは無理かもしれないと思うようになりました。田んぼの生き物調べをした方なら誰でも気づいていると思うのですが、田んぼ1枚1枚で生き物も、水の色や透明度も、土の物理性も違うのです。田んぼはすごく個性があり、生き物と相性の良い田んぼと、そうでない田んぼがあるように思えてなりません。アキアカネと相性の良い田んぼには、たとえ農薬をお使用しても毎年他数のアキアカネが発生し、相性の悪い田んぼには、無農薬でも全く発生しないということではないでしょうか?以前タガメが生息するという田んぼを案内してもらったことがあります。さぞ、素晴らしい環境かと思いきや、何の変哲もないどこにでもある乾田だったのに驚きました。でも実際タガメが生息し、アキアカネやノシメトンボも多数羽化していました。相性の善し悪しというのはあるのか?あるとしたら、相性の悪い田んぼでは、いくら良い技術を投入してもダメなのか? 技術によって、相性を良くすることが出来るのか? そんな訳の分からないことを思っている昨今です。