7月29日~30日に宮城県名取市で、第28回全国トンボ市民サミットが開かれ、当会から新井1名が、寄居町にトンボ公園を作る会から5名が寄居から参加しました。エクスカーションが行われた29日は、あいにくの雨でしたが、大震災で津波被害に遭った閖上地区の「日和山」、名取市の海岸線の海岸林の再生事業「海岸林再生プロジェクト」などの学会が行われました。私はエクスカーションには参加せず、地元のトンボ研究者に水田やため池などを案内してもらうとともに、東北のトンボの状況についての情報収集を行いました。夜は、サッポロビール園での交流会で、ジンギスカンの食べ放題と絞りたての生ビールを満喫しました。しかし、会場が狭いうえ他のグループが混在していましたので、交流の場としては不十分な感じがしました。30 日の午前は、宮城昆虫地理研究会代表の阿部剛氏による「昆虫はすばらしい!」と、東北大学大学院農学研究科教授の牧野 周氏よる「大津波とトンボの生息状況」の講演があり、午後は参加者全員がテーブルに分かれてワークショップ形式で意見交換を行いました。私はワークショップをさぼり、牧野氏に講演では聞けなかった津波とトンボの生息環境についてお聞きしました。牧野氏をはじめ地元の方から聞いたところでは、津波が引いた後が広大な沼地になり、トンボの楽園が誕生したものの、復興工事により全て失われてしまったとのことでした。工事をせずに一部をそのまま放置すれば、人間による自然の再生ではなく、自然の営みによる自然の再生を見ることが出来たのではないでしょうか?巨費を投じ、海が見えなくなるような巨大な防波堤を延々と作ることが本当に必要なのか?そうすれば絶対に被害を防ぐことが出来るのか?命と財産を守る!復興する!それはもちろん大切なことですが、何か割り切れない思いがしました。しかし、被災地で復興事業に異を唱えることは難しいのだと思います。

来年の開催地はヒヌマイトトンボの発見地である涸沼のほとりの「いこいの村涸沼」を会場に、6 月 9 日~10 日に開催されることが了承されました。すでに地元では実行委員会が発足し、涸沼大会のホームページも開設されています。内容は未定ですが、ヒヌマイトトンボの発見者の一人である広瀬 誠氏の記念講演を計画しているとのことです。