昨年は「憩いの家ノア」に空き巣が入ったうえ、利用者が詐欺にあったり、私たち家族 が脅迫を受けたりしました。この経験から、いくつか学んだことをお伝えします。

【刑事ドラマとは違う】

警察は刑事ドラマとはずいぶん違うことが分かりました。私も現実の警察や捜査は、ド ラマのようではないとは想像していたのですが、想像以上でした。一言でいうと警察は非 常に慎重で、物証がない限りは動かないということです。確かな証拠を一つ一つ積み上 げ、証拠が固まった時点で上司のゴーサインが出て、始めて捜査に着手できるようです。 ドラマでは、推理に基づいた捜査や、主役刑事の「感」によって捜査を行う場面がよくあ ります。上司の制止を聞かず単独で捜査に当たる主役刑事が登場することもあります。し かし、現実には警察という組織は、命令系統や役割分担が厳格で、勝手な行動や守備範囲 外の行動も禁じられているようです。指紋や防犯カメラの検証なども、ドラマのように簡 単にできるものでないようです。警察は冤罪防止にかなり神経を使っているようで、その 面では安心感が持てましたが、こちらの期待通りにスピーディーには動いてくれません。 そんな鈍い警察の動きに接していると、正直のところ犯人を本気で捕まえる気があるのか と疑いたくなりました。しかし、犯人を逮捕できるのは警察だけです。私たち市民は粘り 強く警察に期待して待つしかありません。今回は犯人が捕まり警察の労に感謝するととも に、捕まったのはラッキーだったという気もします。私たちとしては、なぜ犯行に走った のか、どうやって逮捕できたのかなど、知りたいことはたくさんあるのですが、警察から の説明は皆無に等しい状況です。こうした事情を知るには、裁判を傍聴するしかなさそう です。ただし、犯人逮捕から 3 カ月以上経過するのに、裁判がいつ開かれるのか不明で す。犯人にとっても、いつ裁判が行われるのかもわからずに、拘束され続けるのは苦痛だ と思います。

【怖い情報の流出】

一方、利用者名義で犯人が借りたカードローンについては、現在弁護士を介して支払い 拒否の交渉をしているところです。そのためか、先日別のカード会社から、被害に会った利用者がこれまで使っていたカードが無効になったとの文書が届きました。このカード会 社での支払いを滞ったことはないのですが、その文書によれば信用調査機関からの情報に より、無効にしたとあります。これは、支払い拒否をしている情報が他のカード会社に流 れたためだと思います。今後カードを作ることも、ローンを組むこともできなくなりそう です。本人が悪いことをしたのならともかく、被害者なのに一方的にこのような扱いを受 けるのは理不尽だと思うのですが、仕方ありません。個人情報がこのように本人の知らな い所に伝わってしまう恐ろしさを感じました。
裁判も始まらず、不正に借りられたカードローンもどうなるのかわからず、犯人が逮捕 されても一向に一件落着とはなりません。